小児にてんかんについて!

小児てんかんの主な原因

てんかんの原因を大きく分けると、大脳がキズつくことによって起こる症候性てんかんと遺伝的なけいれんしやすさが関連すると考えられている特発性てんかんがあります。

という話は大分前にしましたね。
「なぬ!?知らんぞ!?」と言う方は以下の記事をご参照ください(о´∀`о)

てんかんを知ってみよう!」
http://purplethey.hatenablog.com/entry/2017/04/08/235521

話を戻しますね……小児てんかんの原因について、

例えば、新生児ではお母さんのお腹の中にいる間、
あるいは分娩時に何かの原因で大脳がキズつき、
それが原因でけいれんを起こすことが多いとされています。

また、生れつきの脳の奇形(先天性奇形)や、
代謝異常(先天性代謝異常*)などでも発病する可能性があります。

これらは多くが3歳くらいまでにてんかんを引き起こします。

その他にも、感染症や頭部のケガなどが原因で起こることや、てんかんになりやすい体質を持った子どもが何かのきっかけで起こることもあります。

先天性代謝異常:健康な児が持っている一つあるいは複数の酵素(老廃物など、体の中の悪いものを無毒化し、体の外へ排泄するときに必要なもの)が生まれつき欠損するなどのために起こる病気。


・ライソゾーム病や、ガラクトース血症など。

てんかんは、病因(特発性、症候性)と、
発作型(全般性てんかん発作、部分てんかん発作)によって4つに分けられますが、
小児のてんかんは、症候性全般てんかんが非常に多く、その他に特発性全般てんかんや、
特発性部分てんかんがみられます。

1)特発性全般てんかん
欠神発作や強直間代発作などがみられます。

2)特発性部分てんかん
良性小児部分てんかんなどが該当します。

3)症候性全般てんかん
乳幼児、小児期に発症することが多く、
エスト症候群やレノックス・ガストー症候群などがここに含まれます。


小児のてんかんは比較的治る可能性の高い病気です。特別な治療が不要なケースもありますが、多くの場合は適切な診断と抗てんかん薬の服用など適切な治療によって発作を起こさず生活することができます。また外科手術で治ることもあります。なお、前項の「てんかんの種類とその症状」でも記載しましたが、てんかんには治療によって治りやすいタイプと、治りにくいタイプがあります。

じゃあ小児てんかんって治るの?って所が気になると思います。
まぁ大佐は12才でてんかんになったので小児てんかんではないですけどね笑

ーーー主なてんかんの治りやすさーーー

・治療で発作が消失するタイプ
中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(良性ローランドてんかん
A,通常、成人になるまでには完全に治ります。

・治療で発作が消失するタイプ
小児欠神てんかん
A,大部分は成人になるまでに治ります。
全身けいれんのみられない方が治りが良いとされています。

・治療で完全に発作が抑えられるタイプ
若年ミオクロニーてんかん
A,適切な抗てんかん薬を続けることによって発作を抑えることができます。

・治療で発作が抑えにくいタイプ
エスト症候群、レノックス・ガストー症候群いわゆる「難治性」といわれるてんかんですが、新しい抗てんかん薬の発売により、効果のある治療ができるようになっています。


ちなみに大佐は薬を服用してもてんかん発作が抑えられない「難治性てんかん」でした。

結構長くなってしまいましたね。
目が疲れてしまうと思うのでこの辺りにしましょうか。

小児てんかんについてはこれからも随時書いていきます。

最後まで読んで下さってありがとうございました!